絵画商法に引っ掛かり、600万円の借金を抱える事に・・・

50代男性・東京都在住

1.絵画商法に引っ掛かってしまいました

元々絵画や彫刻などの美術品が好きで、数万円から数十万円程度の物を度々購入していました。

しかし、それなりに名の通った彫刻家の作品で、数万円する品があり、どうしてもそれが欲しくなりました。

そしてついに、清水の舞台から飛び降りるつもりで画廊を通じて購入し、作品を眺めてはオツに浸っていました。

すると、ある日画廊から「作家さんが是非とも貴方に逢いたいと言っている」との連絡が入ったので、逢ってみる事にしました。
今にして思えば、それが運の尽きでした。

作家自体は普通の芸術家タイプでしたが、作家にお付きのマネージャーが曲者で、「先生は貴方の事が痛く気に入ったようだ。貴方のような人にこそ先生の作品を買って欲しい。」と言って、次々としつこく作品の購入を薦めてきました。

私もその作家のファンだったので、ついなけなしの金をはたいて何百万もする作品を幾つも買ってしまいました。

ついに現金が尽きかけ、「もう買えない」と断ったのですが、マネージャーが600万円の作品を自宅までもって来て、「これは後から1千万円の価値の出る作品なので、借金してでも買ってくれ。買うまでは帰らない。」と執拗に勧誘し、帰ろうとしないのです。

気の弱い私はつい購入を約束してしまい、借金の画策に走る事になってしまいました。

後から分かった事ですが、その作品は1千万の価値などなく、せいぜい100万円程度の評価額しかない物でした。
所謂、「絵画商法」に引っ掛かってしまったのでした。

お金を貸してくれる所を探しました

お金がないのに買うと言ってしまった以上、必死でお金を貸してくれる所を探しました。

しかし、いつも利用している銀行に電話をして聞いても、50万円しか貸して貰えない事が分かりました。

それからあちこち当たったところ、「三井住友トラスト&ローン」という信販会社で、不動産を担保に入れれば1千万円まで貸してもらえる事が分かりました。

当時、収益物件としてアパートを所有していましたので、結局それを担保にして600万円を借りる事にしました。

手続きは面倒でした

さすがに高額の貸付ともなると、契約手続きは非常に面倒でした。

書類を取る為に何度も役場に足を運んだり、会社から源泉徴収票を再発行してもらったりと、とにかく大変でした。

押し売りまがいの強引な手段で買わされた品物を買う為に、何でこんな大変な思いをしなければならないのかと、情けなくなりました。

内心、審査で落ちれば良いのにと祈った程ですが、結局審査に通り600万円が自分の口座に振り込まれました。

返済は60回払いで、これから月々多額の返済をしていく事になると思うと、気が重くなりました。

アパートを売却し、借金を一括返済しました

支払が10数回済んだところで、これ以上多額のお金を返して行く事に嫌気がさし、アパートを売却して、ローンの残額を一括で返済する事にしました。

不動産屋に依頼してアパートを売りに出すと、運よく2か月程で買い手がみつかりました。

不動産売買契約及び抵当権解除に当たり、不動産屋、買主、三井住友トラスト&ローンの社員、そして私の4者が銀行に集まりました。

まず、買主から不動産の代金を受け取り、その場で三井住友トラスト&ローンの社員にローンの残額を支払って抵当権を解除してもらい、売買契約が成立、という流れでした。

不動産を失ってしまいましたが、借金がなくなりスッキリした気分になりました。

その後、件の作家とそのマネージャーとは、縁を切ったのは言うまでもありません。


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