夫がギャンブルに狂い会社の金を使い込みました
40代、女性、兵庫県
夫の借金を知り家を出るために両親から借金
夫と離婚するために両親に借金
子供と生活するために両親から借金
真面目だと思っていた夫にギャンブル癖がある事を知ったのは結婚して6年目の事でした。
ある日、消費者金融会社から借金の督促状が家に届いたのです。
私は驚いて夫の携帯に慌てて電話をしました。
夫に借金の事を聞くと、今は仕事中だからと取り合ってくれません。
帰ってから話そうと言うと、返事もそこそこに切り、その夜は帰ってきませんでした。
幼い子供を寝かしつけて、不安なまま夜を過ごして待ちました。
何度携帯に電話をしたりメールをしたかわかりません。
けれど返事はなく、朝になりました。
そして昼前になってようやく夫が帰って来ました。
事情を聞くと、パチンコにハマり、会社のお金を使い込んで、その穴埋めに何社もの消費者金融会社から総額700万円近い借金をしたとの事、それ以外にも知り合いからも数百万の借金をしているとの事でした。
私は愕然となって体が震えました。
あまりの額の多さにどうしていいかわからなくなってしまったのです。
夫は膝をついてただ謝るばかり。
私は震える声で「あなたのお義母さんに相談する」と言って、携帯を手にしました。
夫は両親には言わないでくれと言いましたが、もうそんな事を言ってられません。
夫の制止を振り切って義母に電話をすると、義母は義父と共に慌てて跳んで来ました。
私は事の概要だけ話し、後は夫と両親だけにして借金をどうするのか話し合ってもらいました。
私は子供を抱いて実家に帰りました。
もう考える気力がなくなり呆然としていることしかできませんでした。
実家の両親には事情を話し、離婚する事になると話しました。
止むにやまれぬ理由の借金なら、まだ一緒に返しながらやっていけると思いますが、借金の理由がギャンブル。
そして会社のお金を使い込むという一番許されない事をやってしまったのです。
どう考えても一緒にやっていけるはずもありませんでした。
一日待ち、夫から帰って来て欲しいと電話があり、家に帰りました。
けれど子供は実家に残したままでした。
母が区役所で取って来てくれた離婚届を持って夫の前に座りました。
借金は義両親が持っていた土地を売って返済する事になったようです。
夫は安堵した顔をしていましたが、私は用意していた離婚届を差し出しました。
慰謝料も養育費もいらないからとにかく別れて欲しいと言いました。
それだけ夫に嫌悪感を持ってしまったのです。
そして夫が止めるのも聞かずに再び家を出ました。
私は両親から借金をして実家近くにアパートを借りました。
子供を保育所に預けて就職するまでに、両親から多大な借金をしましたが、これは私が甘えることなくちゃんと返していこうと思います。
夫のようにはならないと、固く誓っている事です。