カードを使わせてくれたが、「親しき仲にも礼儀あり」を徹底しなかったばかりに友人関係にもヒビ

<それは私の下調べの足りなさから始まった>

現在家族共々海外に在住しているのですが、ある年の年末年始にかけて日本から親戚がやってくるということになりました。

さて、航空会社によっては通称「呼び寄せチケット」というものが販売されており、日本で購入するよりもこちら(海外)で購入した方が安い場合が多く、今回も何気なく私が航空券を購入してあげるという話でまとまったのです。

購入方法はいたって簡単。航空会社のホームページを通してクレジットカードで購入する形です。

そこで早速日程を決めて親戚3人分の支払いを済ませようとカード情報を入力したものの、何度試しても「このカードでは決済ができません」の文字がページ上に現れてしまったのです。

実は私のクレジットカードは留学生時代に海外で作ったもので限度額が非常に限られているため、今回の様に大人3人分の往復飛行機代を払うには上限を大きく超えてしまっていたのです。

しかし旅行日程はもう2週間後に控えている上「チケットは私が買ってあげる」と約束した手前、チケットは何とかしてこちらで数日中に購入しなくてはなりません。

<借りるつもりはなかったのだけれど・・・>

そこで、同じ日本人で普段から仲良くしていたAさんに電話をして事情を丁寧に説明し、彼のクレジットカードを使って支払いをさせてもらうようお願いをしました。

お互い良く知った中でしたのですぐにOKをしてくれたAさんにその場で何度もお礼をし、その場でクレジットカードの詳細を教えてもらい無事航空チケットを購入することができました。

翌日、Aさんの日本の銀行口座に早速今回のチケット代40万円を振り込もうと私のインターネットバンキングのページにログインしようとした時、最初の歯車が狂いました。

以前パスワードを変えていたことに気付かずに、ログインを拒否されても昔のパスワードをこれでもかと入力し続けた結果、口座へのアクセスそのものがロックされてしまったのです。

このロックを解除するには日本の連絡先に新しい情報が記載された登録カードを送付してもらわなければならず、それには1週間かかるということなのです。

この事情をAさんに話したところ、彼の顔色が一変しました。

彼曰く「俺は支払いの為にカードを使用することは許可したけれど、結果としてお金を貸すことになるとは考えてもいなかった」ということなのです。

確かに今思えば、先に彼の口座に必要額を振り込んだ上でカードの使用をするという段取りを踏んでいればよかったのですが、早くチケットを購入しなければとあせっていた私はそこまで頭が回らず、私を信用して2つ返事でOKをくれたAさんの好意に甘え過ぎてしまったのです。

<全てが悪い方向へ>

そしてここからは何をどう頑張ってもプロセスが後手後手に回ってしまいます。

まずは1週間で届くはずであった登録カードが10日経っても送付されずようやく13日目にして私の友人宅に配達されたのですが、仕事で不在であったために配達センターに持ち帰られてしまったのです。

これも私が毎日家にいる両親の家を配達先として指定していれば良かったのですが、すっかり負の連鎖に取り込まれてしまっていた私はそれすらも思いつくことが出来なかったのです。

さらにその友人は翌日から冬休みを取って旅行に出る予定をしていたので、結局登録カードが届いたのは当初私がAさんに約束した予定日から1ヶ月後になってしまいました。

また、年末年始と重なっていたこともあって家族や友人にお願いしてAさんの口座にとりあえず40万を振り込んでもらうということもなかなか出来ず、私が出来ることといったら「必ず払うからロック解除されるまで待ってくれ」とひたすら頭を下げることぐらいでした。

加えてAさんはすぐに40万が振り込まれるものと仮定して自身も同じ月に巨額の買い物をしており、私からの振込みがカードの引き落とし時に間に合わなかったため引き落とし口座の残高が大幅にマイナスとなってしまい今度はAさんのクレジットカードの使用に支障が出てしまったという話を聞きました。

ここで「聞きました」と言うのは、その頃にはすでにAさんは完全に今回の件に対して憤慨しており私からは連絡が取れない状態になっていたのです。

あまりに時間がかかってしまっている為私がこちらの銀行から現地通貨で支払うよう提案した頃には、Aさんはそれを受け入れてくれるどころかまともに口も聞いてくれないような状態でした。

こうしてAさんのクレジットカードを使ってからほぼ2ヶ月経ってようやく振込みをすることが出来ましたが、私の対応が全てマイナスの方に転がってしまい、大切な友人であったAさんを失ってしまうという結果になってしまいました。

旅行に来た親戚との時間も支払いのことが頭から離れず楽しいはずの時間もあせりと自己嫌悪でいっぱいのまま過ごす羽目になり、借りるはずのなかったお金に振り回されたこの騒動で大切なものを失ってしまいました。


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