うつ病、ギャンブル依存症の果てにサラ金へと
40代前半、男性、大阪府在住
「鬱の時代」
数年前、私はかなり重い鬱病を患っていました。
鬱になった理由は精神的なショックから、自分に自信を無くしずっと立ち直れないまま、7年程の期間自分との闘いでした。その当時は派遣社員として働いていました。
鬱なら仕事も難しいんじゃないの?と思われがちですが、自分の絵を描く才能を認めていてくれてそれでなんとか仕事が成り立っていると言う感じです。
その当時の人間関係は友人関係を含め全てボロボロ、会社内でもほとんど話しをしないし、ずっと孤立したままでした。
精神状態も最悪、鬱病と相まって、パニック障害や他の精神障害なども発症してしまい、一人になると自殺を考える、いつ行動しようかとか本気で思ってた、本当にドン底な状態でした。
自分でもどうしたらいいのかわからず、ただやみくもに死への衝動ばかり沸き上がってくる、そんな毎日でした。
「パチスロとの出会い」
そんな最悪の時期の中、偶然出会ってしまったのが、パチスロでした。
当時のパチスロ機は4号機全盛時代、射幸心が顕著に出ている機種ばかり、運良く勝てば数時間で数万円の高収入、多い時は1日で10万以上の利益が出る。
人生どうなるかわからない私は生きる糧をすべてパチスロに求めていました。
勝てばまるで自分が凄い人になったように勝ちほこり、負ければ自分はほんとに情けない人になった感覚。
自分の全てに自信がなかった私は、当たり前の様にパチスロにドップリとハマって行き、唯一の光がそこにあると言う錯覚に落ち入っていました。
他に楽しみがなく、ただ流されるままの毎日。いつ死のうかなんてしょっちゅう考えてしまう。
そんな私にとっては、ほんとに最高に光輝くステージに見えました。そんな事もあってか、気がつけば私は完全なギャンブル依存症にかかっていました。
「借金」
給料の大半をパチスロに使い、気がつけば貯金も底を尽き、パチスロをするためにお金を借りようと、消費者金融に手を出しました。
最初は借金も少額でしたが、日に日に借金がふくれあがり、気がつけば利息だけを返済する日々。
その生活から抜け出せたのは、鬱から回復し自分に自信を取り戻し始めたからでした。
結局期間にして7年程経ちました。莫大な借金は結局返済できず、親にお金を借りてなんとか完済しました。
パチスロしか生きる希望を見いだせなかったので、私の中での借金はしょうがない事だったと今では思います。
もしそれがなかったら、多分今の自分はこの世にいなかったのかもしれないと思うと、少し救われます。