断腸の思いで親から…交通事故の事後処理のための借金

私は50代の男性会社員です。生まれも育ちも東京であり、今も東京下町に住んでいます。


その借金の正体は一体何だったのか


私は自他共に認める借金人間であり、借金生活は三十年以上にも及んでいます。

とにかく、借りては返し、それを返し終わらないうちにまた借りて、借金返済の途切れることのない毎日が今もずっと続いています。

そんな状態ですから、今、返済中の借金の理由が何だったのかは全く判然としません。

私にとっては殆どの借金は、その理由は明確に特定されるものではないのです。

もちろん、思い当たる個別の理由はいくらでもあります。

たとえば子供の教育費用、家族が病気で入院してしまったこと、家内の出産費用などです。

しかし、一つの借金の返済が終わらないうちに次から次へとどんどん借金を重ねてしまうと、それまでの全部の理由がごちゃ混ぜになってしまい、何が何だか分からなくなってしまうのです。

それゆえ、返済中の借金の元々の正体が何だったのかは、自分にも殆ど分からないのです。


交通事故を起こしてしまった時


しかし、例外的に理由が明確になっている借金も中にはありました。

それが、交通事故を起こしてしまった時、事後処理のために借りた借金です。

その事故は私が40代の頃に起こしてしまったものでした。

信号のある交差点を右折する際、うっかり赤信号を見落としてしまったのです。

その結果、反対車線の直進車と衝突してしまったのでした。

それは完全に私の落ち度による交通事故でした。

それゆえ、相手の損害の殆どを私が賠償しなければならないことになりました。

もちろん、保険には入っていました。

しかし、それだけでは足りず、自腹を切ってお金を出さなければならないことになってしまったのです。

それは慢性的な金欠に喘いでいる私にとっては非常に痛い出費であり、新たな借金によって賄うしかなかったのでした。


純粋に事後処理だけのための借金


常に複数の金融機関からお金を借り続けている私にとっては、通常の借金は全部ごちゃませ状態です。

しかし、交通事故の借金だけは違いました。

なぜなら、それは親から特別に借りたお金だったからです。

当時、親は私が「お金を貸してくれ」と言っても、貸してくれることは絶対にありませんでした。

それだけ私は信用が無かったということです。

しかし事故後の処理だという理由で、その時だけは特別に貸してくれたのです。

ですからその時の借金だけは、他のものとは混ざらずに純粋なまま返済を続けたのでした。

完済までには約四年かかりましたが、その返済中は、自らが起こしてしまった交通事故を反省する気持ちを抱いていました。

そのように、反省の気持ちを抱きながら返済に励むなどということは、私にとっては初めての経験でした。

交通事故も借金も、本当に嫌なものでしかありませんが、その時の反省の気持ちだけは、今にして思えば、自分にとってはプラスになったのではないかと思います。


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